ブランド商品の出品は事前申請や証明が必須!
海外インポート商品や認知度の高いブランド商品はネームバリューが高い為、ネットショップにおいてはSEOでも強い商材です。しかしネット通販でよく問題になるのは『偽物や模造品』
ネット通販ではECモールも自社ASPもブランド商品に対し事前申請や証明が必須でありシビアな規約を設けています。ブランド品を取り扱う際にマストで知っておきたい情報をご紹介します。
モール型ネット通販のブランド取り扱い規約
モール型のECサイトではブランド品の取り扱いについて予め規約が設けられています。誰でもすぐに好きなブランドを出品できるわけではないのです。例えば楽天市場では出店店舗に対し審査が必要な商材の規約を定めており、ブランド品もこれにあたります。
楽天市場ブランド審査
ECモール楽天市場の例を代表にあげてみます。
楽天市場ではブランド偽造品による被害から消費者を保護する為ブランドメーカー各社・権利者団体と協力し、楽天市場内の偽造品の流通防止に取組んでいます。その為楽天市場が指定する項目にあるブランド商材については事前審査を行っており、審査を受けずにブランド品を出品した場合、楽天市場より店舗側へ商品取り下げの連絡があり、従わない場合出店契約を解除される事もあります。
楽天市場ブランド審査の対象範囲
アパレル商品・雑貨・ベビー用品・宝飾品・文具等が対象となっており、ブランド品のノベルティーも審査対象に指定されています。
対象ブランドを一部抜粋すると、
割愛していますが上記の3倍以上のブランドがリストに含まれています。
指定ブランドは追加される場合もあり、事前にチェックが必要です。コラボ商品や姉妹ブランドも申請対象となっています。
ブランド審査の対象基準
・お客様からの問合せ対応が出来ること
・設立後1年以上経過している法人でありブランド品の取扱い実績が1年以上あること。
この3項目目の『設立後1年以上経過している法人であり、ブランド品の取扱い実績が1年以上あること。』が新規店舗がすぐに扱えるかどうかの分かれ目になります。これを証明するためには申請するブランド以外でも審査対象品目にあるブランド商品を過去1年以上前に法人として仕入れをしたという正確な日付の記載があるメーカーからの仕入れ伝票等が必要となります。
楽天市場ブランド審査に必要な書類
・メーカーまたは正規代理店から店舗までの商流を辿る事ができる仕入れ伝票
(申請をするブランドが伝票に記載されているもので日付、仕入れ先企業名、数量、商品名は必須)
(上記伝票に時系列、流通経路、商品名が辿れない、商用仕入れが確認できない場合は承認がおりません。)
・設立後1年以上経過している法人でブランド品の取扱い実績が1年以上あることが証明できる書類
(1~2年前の仕入れ伝票等・指定ブランド以外で指定品目である事・日付、仕入れ先企業名、数量、商品名は必須)
・海外をまたぐ仕入れの場合仕入れ伝票に対応する通関証明(輸入許可通知書)およびインボイス
(インボイス:輸入許可通知書の仕入書価格と整合性が取れるもの)
インボイスとは画像↓のような物です。取引先メーカーがどのような経路をまたいでいるかは取引によって変わりますが、手元に無い場合、仕入れ先メーカーへ連絡して書類を貰いましょう。
モール型のECでなければ許可は要らない?
自社サイトや個人出店等の場合も、使用するショッピングカートASPや、決済サービス契約の時に、ブランド品目については必ず規約が設けられています。モール型のように申請手続きは必要ない場合が多いですが、例えばイプシロン決済代行サービス等に申し込んで決済を代行してもらう場合、クレジット決済、コンビニ前払い決済、後払い決済などの契約申し込みにも審査があり、その審査項目の中にブランド商品に関する審査項目も含まれています。
詳細な審査内容は開示されていませんが、ブランド品を掲載している場合必ず取り扱い商品のエビデンスは必ず聞かれる項目であり、それを証明出来るようなメーカー希望小売可価格の商品タグであったり、ブランド証明書のようなものを商品ページに表示して消費者に真正品であることを証明しているか。等の確認をされます。
決済契約審査が通らない場合お客様が使いたい決済方法の選択肢が狭くなり、かご落ち率が上がるので審査落ちすると売上にダメージが出ますね。
偽物は安く仕入れることができ、ブランドのネームバリューもあるので売上につながりやすいかもしれません。その半面でデメリットの方が高く、法律に抵触することや、店舗の信頼を損なう行為でもあります。信頼されるショップはお客様に愛され繁栄していくので模造品の取り扱いは避けて通りましょう。
ブランドの偽物やパクリ商品の簡単な見分け方
ブランド真正商品はメーカータグにライセンスマークやブランドのシリアルナンバーが入っているもの、ブランドタグがしっかりついているものが信頼度が高いです。
ネット通販で模造品かな?気になったら最近は便利になったので商品画像から『似ている商品を探す』というサービスが色んなアプリや検索で使用できます。真正品か模造品か気になったら、まずは商品情報を良く調べましょう。
出品前に知っておきたい!ブランド品の取り扱い まとめ
海外インポート商品や認知度の高いブランド商品はネームバリューが高くネット通販においてはSEOでも強い商材です。しかし『偽物や模造品』はデメリットやリスクが高く、法律に抵触することや、店舗の信頼を損なう行為です。ネット通販ではECモールも自社ASPもブランド商品に対し事前申請や証明が必須でありシビアな規約を設けているので事前に必要な書類をしっかと準備し健全なネットショップ運営に努めましょう!
ブランド審査はしていますが販売は店舗責任、見極めるのはお客様自身です!